Everybody, be ambitious! 青年も壮年も中年も大志を抱きましょう!

Boys, be ambitious!

この有名なフレーズは、北海道開拓の父・クラーク博士が、当時の札幌農学校(現・北海道大学)の学生に向けて放った言葉といわれていますが、全文についてはあまり知られていないかもしれませんので、あえて触れておきたいと思います。

“Boys, be ambitious! ( like this old man. )
Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement,
not for that evanescent thing which men call fame.
Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.”

要約すれば、
”少年よ、大志を抱け!(この老人(=私)のように。)
 金銭や利己的誇負の為ではなく、
 世の人々の名声と称するその実虚しき事のためでもない。
 人としてまさにあるべきあらゆることを成し遂げようとする為に、大志を抱け! ”
てな感じですかね。

人は如何にあるべきか、どうあらねばならないのかということを必死で考え抜き、私利私欲やその場限りの欲求や自己満足を満たすのではなく、大切なことを成し遂げるために行動し、前を向いて進んでいく生き物です。
夢や希望を抱くだけではなく、本当に心を込めて足元を踏み固めながら発奮し、行動する、まさに知行合一の精神を大事にせねばなりません。
これまでにもこのサイトでは、以下のようにいろいろな言葉でこうしたことをお伝えしてきました。

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でも、こうしたことは年齢や置かれた環境は全く関係ありません。
今、あなたが意識すれば、そこからがすべての始まりです。

王陽明もこのように言っています。
「およそ是非を説えば便ち是非を生じ煩悩を生ず。
 是非を聴けば便ち是非を添え煩悩を添う。」

善いの悪いのというようなことを言うと、それからして善いの悪いのという問題が起こって、いろいろの煩い・悩みが生じてきます。
善いの悪いのと聞かされると、やはりそれにつられて、善いの悪いのということが増えてきますし、煩悩がそれに伴って増してきます。
過多で一方的な情報に押しつぶされて、思考停止に陥れられがちな現代の人々は、まさにこれらが増幅した状況に陥っているといえるのではないでしょうか。

「大凡人はただ是れ此の心なり」

細かいことはともかく、おおよそ人の人たる所以は心に在ります。
肉体は動物もみな持っていますし、欲望も動物もみな持っています。
しかし、人の人間たる所以は、他の生き物と違う点は心なのです。
だからこそ、人は心を精錬研磨し、成長を続けていくべき生き物なのです。

GWということで、じっくりを自分の心に向き合うには良い時期!
深慮熟考した上で、青年も壮年も中年も大志を抱きましょう!

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