寛政6年(1794)彗星のごとく浮世絵界に登場した東洲斎写楽は、わずか10ヶ月の期間に、140数点に及ぶ浮世絵を世に送り出し、忽然と姿を消しました。
写楽の活動期間が短かいのは、役者の個性を美醜を問わず描いた迫真の描写が、当時の人々には斬新で受け入れ難かったためとも言われていますが、それでもこのわずか140数点の作品だけで、超モダンポップな浮世絵師として現代にまで名が残る訳です。
実際写楽の正体にも諸説あり、現在では阿波徳島藩主蜂須賀家お抱えの能役者斎藤十郎兵衛とする説が有力となってはいますが、それでも今なお謎に包まれた浮世絵師!
それがまた写楽の魅力的な作品にますます磨きをかけているのでしょうね。
浮世絵美人画の第一人者・喜多川歌麿!様々な制約に屈することなく新しい表現手段を模索し続けた生涯の傑作を見よ!
歌麿の傑作「雪月花」 消えた”深川の雪”
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葛飾北斎の傑作「富嶽三十六景」は、四十六景だって知ってました?
三大風景画のひとつと言わしめる「木曽街道六十九次」!広重と英泉による合作全71枚の揃物を見よ!
北斎晩年の鬼気迫る作品群を見よ!この多才にして非凡なる、終生進化し続けた才能に触れてみようではないか!
こうした写楽の作品群を改めて並べてみると、一連の役者絵は現代の私達からみても非常に新鮮で生き生きとした躍動感に溢れていることは自明です。
20世紀初頭、ドイツの心理学者ユリウス・クルトによって、レンブラント、ルーベンスと並ぶ三大肖像画家の一人として紹介されるなど、海外でも高い評価を得ている写楽!
この平成の世にこそ、改めて注目です!
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中島和田右衛門のぼうだら長左衛門と中村此蔵の船宿かな川やの権