日本人の教養として美しい漢字を!文化編6

私達の日常を取り巻く文字の中で、普段あまり使われることがなくなってきた漢字も数多あります。
しかし、こうした漢字の中には非常に美しいものや、はっと気づかされる意外なものがあります。
手書きで文字を書く習慣もますます少なくなってきていますが、普段使用頻度の低い漢字を顧みることで、新たな再発見をして欲しい。
そんな思いで、何回かに渡って美しい漢字を整理してみたいと思います。
ふとした折にこれらの漢字を使って、センスの良さをアピールしてみる、なんてのもいかがですか。

今回は、前回前々回前々々回前々々々回、そして最初に引き続き文化にこだわってみたいと思います。

【倚像】いぞう
・両脚を前に垂れて椅子や台座に腰を掛けた姿の仏像。仏菩薩のすわり方の一種。

【印相】いんぞう
・ 仏像の手の形や組み方。

【月光菩薩】がっこうぼさつ
・仏教における菩薩の一尊。日光菩薩と共に薬師如来の脇侍を務め、薬師三尊を構成している。

【祈祷】きとう
・神秘的な力をもつ特定の対象に対し,期待する結果を得るために祈ること。

【脇侍】きょうじ
・仏像で本尊の両脇に侍するもの。

【草薙剣】くさなぎのつるぎ
・八咫鏡(やたのかがみ),八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)と並んで,皇室に伝えられる”三種の神器”の一つ。草那芸之大刀(くさなぎのたち)の異名である。

【霊び、奇び】くしび
・霊妙なこと。不思議なこと。

【眷属】けんぞく
・仏,菩薩につき従う者,すなわち脇侍,随順する諸尊などをいう。

【光背】こうはい
・仏像、仏画をはじめキリスト教の聖人などで体から発せられる後光をあらわしたもの。

【狛犬】こまいぬ
・神社や寺院の前に置かれる獅子に似た獣の像。

【子生婦】こんぶ
・昆布のこと。昆布は「よろこぶ」の語呂合わせから、古来から祝い事に欠かせない縁起物。

【持物】じもつ
・仏像が手に持っている物。薬師如来の薬壺,観音菩薩の水がめや蓮華,文殊菩薩の梵経や剣,不動明王の羂索や剣,多聞天の宝塔など。

【注連縄】しめなわ
・神道における神祭具で、糸の字の象形を成す紙垂をつけた縄。

【十二神将】じゅうにしんしょう
・仏教の信仰・造像の対象である天部の神々で、また護法善神である。

【定朝】じょうちょう
・平安時代中期最大の仏師。康尚の子または弟子。

【寿留女】するめ
・結納の時に用いられる品の一つ。するめいかの干物で、幸せな家庭を作る女性をあらわす。

【帝釈天】たいしゃくてん
・仏教の守護神である天部の一つ。天主帝釈・天帝・天皇ともいう。

【湛慶】たんけい
・鎌倉時代の仏師。運慶の長男。

【友志良賀】ともしらが
・結納品の九品目のひとつで白い麻糸で白髪を表したもの。

【天部】てんぶ
・仏教の尊像の4区分 (如来,菩薩,明王,天) の第4番目にあたるもので,諸天部ともいう。

【長熨斗】ながのし
・結納品の九品目のひとつでアワビのしのこと。

【禰宜】ねぎ
・宮司・権宮司を補佐する職。また、一般に神職の総称。

【祝詞】のりと
・神道において神徳を称え、崇敬の意を表する内容を神に奏上しもって加護や利益を得んとする文章。

【半跏思惟像】はんかしゆいぞう
・仏像の像形の一つで,台座に腰をおろし,右足を曲げて左足の膝頭に載せ,右手を曲げて指先を頬に当てて思索にふける姿の像。

【毘沙門天】びしゃもんてん
・仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神である。

【廟宇】びょうう
・先祖や偉人の霊をまつる建物。たまや。廟。神社。社殿。

【巫覡】ふげき
・ 神に仕えて、祈祷や神おろしをする人。

【普賢菩薩】ふげんぼさつ
・仏陀の実践的理性を司る菩薩。智慧を司る文殊菩薩と並んで釈迦仏の二脇侍として知られる。

【梵天】ぼんてん
・仏教の守護神。色界の初禅天にあり,梵衆天,梵輔天,大梵天の三つがあるが,普通は大梵天をいう。

【磨崖仏】まがいぶつ
・岩壁に直接彫られた仏像。

【巫女】みこ
・主として日本の神に仕える女性のこと。 舞姫・御神子と呼称される場合もある。

【弥撤】ミサ
・カトリックで行なわれる礼拝の儀式のこと。

【禊】みそぎ
・身に罪や穢れのある者、また神事に従事しようとする者が、川や海の水でからだを洗い清めること。

【明王】みょうおう
・呪文の王者の意味をもつ,もろもろの悪魔を調伏し,仏法を守る守護神。大日如来の化現の一つ。

【八尺瓊勾玉】やさかにのまがたま
・八咫鏡・天叢雲剣と共に三種の神器の1つ。八坂瓊曲玉とも書く。

【八咫鏡】やたのかがみ
・三種の神器のひとつす。高天原で天照大神が天岩屋にこもってしまったときに作られた。

【家内喜多留、柳樽】やなぎだる
・酒を入れた樽。酒樽。2つの大きく高い柄をつけた朱(黒)塗りの樽。

【流鏑馬】やぶさめ
・疾走する馬上から的に鏑矢を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式のこと。

【瓔珞】ようらく
・装身具または仏堂・仏壇の荘厳具のひとつ。

【立像】りつぞう
・ 立っている姿の像。

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