今年は「おかげ年」。ご利益が高まる伊勢神宮へ

お伊勢参りは遷宮の翌年が特にご利益があるってこと、ご存じでした?
しかも今年(2014年)は、約 60年に1度の周期でやってくる”おかげ年”といわれる特別な年でもあるため、更にご利益があるといわれています。

去年は式年遷宮で随分とメディアも騒いでいましたが、なぜ今年は昨年程の賑わいにならないのでしょうね?
そもそも、おかげ年の始まりは江戸時代。
伊勢参宮は江戸期を通じて流行したが、明和8年(1771年)の流行の際に「神様からおかげ(恩恵)を授かる」として、「おかげ参り」という言葉が誕生したそうです。
この大規模な流行はほぼ60年周期で繰り返され、この年をおかげ年と言うようになったというのが定説ですね。
明和のおかげ年から約60年後の文政13(1830)年には、当時の人口の6人に1人にあたる460万人が半年で伊勢神宮を参拝したとされているそうです。
伊勢神宮に向かう宮川を渡る人の数が最高で1日23万人という記録が残っているらしいので、昨年や今年の比ではないですね。
奉公人などが主人に無断で、または子供が親に無断で参詣したことからおかげ参りが抜け参りとも呼ばれてきた由縁です。
”一生に一度は伊勢神宮の参拝を”なんていわれますが、これはすべてがすべて所謂”伊勢信仰”からきていたものだとは言い難い部分もありますし、抜け参りのように隷属関係を一時的に解き放つ一種の解放運動だったとか、世直しをふくんだ示威行為だとか言われることもありますが、どちらかというと約60年毎に訪れる流行として位置付けられてきた、という方が実は正解なのかもしれません。

isemairi

このようにご利益が重なる今年から来年のうちに、改めてお伊勢参りを考えてもよいかもしれませんね。
そんな中調べておりましたら、今週の10/14~10/16に”神嘗奉祝祭”が開催されるという記事をみつけました。
なんでも”神嘗奉祝祭”は全国の祭り連が一同に会するお祭りだそうで、徳島の阿波踊り、山形の花笠踊り、沖縄のエイサー、岐阜の郡上おどりなど、総勢20の団体が市内を練り歩くそうです。
自然への祈りと感謝を表す古来からのお祭りが一斉に体感できるなんて、随分ステキなことだとは思いませんか。