六壬神課 【丙寅日】 (3,63) あなたの持って生まれた運命と、そのときの運命について

これまでに、六壬神課で占う際の課式の求め方とその手順について説明してきました。

陰陽師・安倍晴明が極めた六壬神課（十二天祥星占術）は、１４４０通りもの運命を占う優れた占術だった！
六壬神課（十二天祥星占術）　占術で割り出した課式の構成について
六壬神課　ではあなたの課式を求めてみましょう。

そこで、求めたあなたの日干支ないしはあなたが占いたい日干支と局数を元に課式を探してみましょう。
今回は、その第３回目、日干支が【丙寅日】の場合の課式とその内容について整理して参ります。

ちなみに【課体　詳細】ならびに【四課三伝　詳細】については、”六壬神課（十二天祥星占術）　占術で割り出した課式の構成について”を参考にしてみてください。

『丙寅日一局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆暴風雨の象
　若い頃は新しい生き方を模索するため、トラブルにさいなまれる。
　次々と寛大が降り掛かり、金銭的にも苦しい時期を過ごす。
　２５歳を境に人生に陽光が差し、特に出世運が輝く運気となる。
　適正のある仕事：官公庁などに勤めることで、相応のポストまで上り詰める。
　女性も隠れた才能を発揮して、男性をのして上り詰める運勢である。
　恋愛観や結婚観：優しさが災いして、相手を甘やかしがちとなる。
　結果、自分が傍についていないとダメだと思えるような相手と恋に陥りやすい。
　頼られることが多いので、結婚後の主導権も自らが握ることになる。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆最初に踏み出した方向に問題あり。
　もう一度心機一転最初からやり直すこと。
　今のままでは、夢だけで終わる。
　トラブル運も強烈いｎ暗示されている。
　力づくで進むのではなく、退却する柔軟さも必要であり、焦らないことが肝要である。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日二局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆頭脳明晰の象
　幼い頃から鍛えられることがあり、数々の才能に恵まれる。
　しかし、なかなか芽が出ないことがあり、それが余計な焦りや足かせとなる暗示あり。
　また、自分の能力の高さを過信するばかり、他人との人間関係を疎かにしがちなので注意が必要。
　適正のある仕事：柔軟な思考力が存分に発揮できる、設計関係などが向いている。
　女性はファッションデザイナーなどが向いているが、反面販売などには不向きなので、気を付けること。
　恋愛観や結婚観：常に恋愛体質なので、一途な性格は、恋に泣き恋に笑う一生。
　数々の試練も持ち前の情熱で乗り越えていける。
　結婚後はおおむね幸運に恵まれる。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆願いがかなわないだけでなく、運勢に逆襲されそうな暗示あり。
　また、進む方向も誤っている可能性あり。
　仕事では、勢いが良いのは見かけだけで、待てど暮らせど実りを得ることは出来ない。
　恋愛では、派手さだけで中身がない。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日三局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆不動と行動の矛盾の象
　晩年は金銭に恵まれた幸福な生活が保障されている。
　しかし、それまでの人生にはいくつかの試練が待ち構えている。
　よかれと思って行動しても邪魔を受け、落ち着こうとしても横やりが入るなど、しばしば思うように進まない。
　そういった時には生き方を見直すことが肝要。
　特に異文化との接触が、飛躍のチャンスやきっかけとなる。
　適正のある仕事：海外と関係のある職業が開運の糸口になるので、向いている。
　恋愛観や結婚観：始まりは難航しても、それを乗り越えればかなりドラマチックな関係となる。
　結婚生活では、主に自分のペースで物事が進んでいく。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆願望とは正反対の結果が予測されている。
　仕事では、大丈夫と確信を持ってあたってもひっくり返る暗示があるため、最終点検は念入りを期すこと。
　恋愛では、愛する人からは嫌悪され、苦手な人と結びついてしまう恐れあり。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日四局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆夢のまた夢の象
　２０歳までの蓮会に、自分の人生の成否がかかっている。
　幸せでない恋愛は、その後の人生にも少なからず影響をもたらすので注意が必要。
　恋の相手は問題のある人であるならば、その恋はできるだけ早くリセットすべき。
　夢を見るだけは楽しみのような現実逃避型の生活に陥らないよう、信頼できる人に相談し、客観的なアドバイスを受けることも肝要。
　適正のある仕事：異性を相手にする職業が向いている。
　男性ならば飽食関係、女性ならが紳士服の経営者などを目指すのがよい。
　恋愛観や結婚観：仕事関連との恋愛にはくれぐれも注意が必要。
　自制心が幸福のカギとなる。
　結婚は遅めの方が、幸せな家庭を築ける。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆あとわずかのところで迷いが出て、挫折してしまう暗示あり。
　今の願望が、さして強い意志や動機を伴わないものであれば、今は行動すべきでない。
　特に恋愛でが、結果を急ぐと手痛い傷を負うことにもなる。
　現状に身をゆだねてじたばたしないことが肝要。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日五局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆光機一転の濁りありの象
　自由な発想を武器に人生を切り開いていく運勢を持っている。
　しかし、１０代前後の過ちが原因で、不遇に陥る暗示あり。
　その期間は、男性は仲間関係、女性は恋愛に特に注意が必要である。
　この時期を問題なく乗り越えることができれば、あとは運気が良い方向に自ずと進んでいく。
　適正のある仕事：コピーライターやコラムニストなどが向いている。
　恋愛観や結婚観：男性は、惚れっぽいので、悪い女性にかかわらないよう注意。
　女性は、相手に不満を持ちやすいので、結婚を考える場合には些細な問題もあらかじめきちんと解決すべきである。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆相手に誠意がない。
　あなたが男性で、彼女への想いを貫くのであれば、最後には悲恋を経験することになる。
　あなたが女性で、彼に対する疑いや嫉妬に駆られてしまうと、最後には相手は離れていく。
　仕事では、当面相手を信用しないこと。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日六局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆改新の象
　新しさを求めて世界に羽ばたいていく運気を持つ。
　古いしきたりや旧態依然の制度に囚われていると、運勢が停滞する恐れがあるので注意すべき。
　郷里を離れ、異なった環境で成功するタイプなので、積極的に現状打破するよう心掛けること。
　適正のある仕事：旅行関係が向いている。
　現場の経験を積むと、思いがけない成功のカギが見つかる可能性大。
　恋愛観や結婚観：華やかな恋のチャンスが、若い時期から次々と訪れる。
　映画のような素敵な恋も何度か経験できる暗示あり。
　過去の恋に縛られず、自由に恋の醍醐味を満喫して吉。
　結婚後も、相手の協力を得て、更に躍進できる。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆今までのことがすべて無に帰してしまう暗示あり。
　仕事では、家族が邪魔をすることで、せっかくの成果が水泡に帰すことになる。
　恋愛では、家族が反対し、孤独感を味わう。
　しかし、目前の障害を乗り越えることで、願望が叶う運気となる。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日七局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆身から出た錆の象
　恩に恵まれる運勢を持ちながら、その恩人を無意識に裏切るような面を持ち合わせている。
　何事もいいところまでいくのに、あと一歩のところで挫折してしまうのは、こうした性向に原因がある。
　一生を通じて名声と財運に守られているので、この性向に注意すれば満足のいく生涯を送れる。
　適正のある仕事：男女問わず、事業家が向いている。
　会社勤めの立場に甘んじると、適正の不足から裏切り行為に走る傾向にあるので注意が必要。
　恋愛観や結婚観：恋愛の機会が多いため、交際も派手になりがち。
　度が過ぎると、家庭が疎かになったり、築けないことになるので要注意。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆恋愛はひとまず叶う。
　しかし、結果的に双方別の人に傾いてしまう暗示あり。
　仕事では、うまくいくのは最初だけとなる。
　自らの意志の弱さがすべての原因なので、確固たる強い意志と踏ん張りが肝要。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日八局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆晴天の雨の象
　親しみの持てる人格が認められ、若いころから出世コースに乗る。
　しかし、外面の良さに反し、プライベートではかなりのわがままであるため、失うものも多い。
　適正のある仕事：公務員関係が向いているが、大きな会社でもトップに上り詰めることができる。
　恋愛観や結婚観：家庭では我慢が続かず、自分を見失って暴力に訴えるような暗示あり。
　親しくなるにつれて我儘を通しては、相手に呆れられる恐れがあるので注意。
　親しい人達との適当な息抜きを常に心掛け、我慢をためないようにすべき。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆外面ばかりがよくなり、他人の意見に流されがちな暗示あり。
　自分を見失ってばかりいると、いつまで経っても願望は叶わない結果となる。
　今一度、自らが為すべきことを確認し、確固たる意志をもつべき。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日九局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆黄金の象
　金銭に彩られた一生を送る運気があるが、反面お金が原因で幸せにも不幸にもなる。
　誰よりもお金のありがたみと怖さを知る人生となる。
　適正のある仕事：小さくても自分の店を持つなどして、お金に操られた一生を、少しでも快適に全うするよう意識すべき。
　自分の店であれば、しなくても良い悩みから解放されるたである。
　恋愛観や結婚観：一瞬の恋のために破産する暗示あり。
　相手を良く見極めないと、貧乏や病気が次々と襲い掛かってくるので要注意。
　結婚は、更により一層の慎重さが求められる。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆病気の運勢が忍び寄っているので、健康管理に気を配ることが肝要。
　仕事では、今のままのことを続けていれば大成功を収めることができる。
　恋愛では、貧乏を覚悟できるのであれば、恋はすぐに叶う。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日十局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆欲と色の天秤の象
　２０代、３０代は、金運と色欲運が重なっているので、チャンスでもありピンチでもある時期。
　比較的裕福な家庭で育つ可能性が高いが、その時期に甘やかされている場合には要注意。
　色情の権化となり、代々の財産を食いつぶす可能性の暗示あり。
　適正のある仕事：転職を重ねることで、次第に自分に合った生き方が見つけられる。
　デスクワークには不向きなので、人脈を生かすような職業が向いている。
　恋愛観や結婚観：配偶者を一時の感情だけで決めると、経済的な問題に見舞われる。
　冷静な選択眼を持つことが肝要。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆今の困難を全力で乗り切ることができれば、願望は成就する。
　恋愛では、友人や家族の妨害が原因で、今は停滞しているような状況にある。
　しかし、双方の心は結びついているので、やがて成就することになる。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日11局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆玉の輿の象
　異性によって地位を財産を手にすることができる運気を持っている。
　そのチャンスは、１０代から３０代後半まで連続している。
　男性は、女性の援助で相当な地位まで上がる可能性があり、女性は玉の輿のチャンスがある。
　名もないところから、見上げるような地位にのし上がれる暗示あり。
　適正のある仕事：職種は問わないが、デスクワークだけは不向き。
　異性のいる職場を選ぶことも忘れないこと。
　恋愛観や結婚観：相性の良い相手を意識的に探すのはマイナス。
　悪い相手は寄ってこない幸運な運気を持ち合わせているので、最高の相手は自然と現れる。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆非常に良い金運の運気があるが、異性がすべての幸運のカギを握っている。
　仕事では、異性に接触することがカギとなる。
　恋愛では、経済的に恵まれた相手と愛し合うことになる。
　結婚ならば、玉の輿的な展開が期待される。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

『丙寅日12局』

【命の課式（ あなたの持って生まれた運命）】
◆達磨大師の象
　座して謀るに良い運命なので、一生を通じて交友関係に恵まれ、そこから成功に至る幸運の運気を持つ。
　衝動的な行動から、人生につまづく暗示あり。
　口車に乗せられやすい欠点を持っているので、この点には注意のこと。
　簡単なことでも、計画をして始めることで、ブレのない人生が送れる。
　適正のある仕事：参謀役や経理関係が向いている。
　恋愛観や結婚観：派手な商売の人と縁がある。
　恋愛へのビジョンがあるかないかで、幸せの行方が決定するので、衝動的な恋にだけは走らないこと。
　結婚後は苦労が多いが、互いの努力が幸福へのカギとなる。

【卜の課式（ あなたのそのときの運命）】
◆あと一歩で願望が達成されるが、みだりに動くのは逆効果となる。
　まずは落ち着くことが肝要。
　仕事では、用意周到に計画を練り、その上で計画通りに進めることで良い展開となる。
　連携では、相手の身になって考え、誠意をもって接することで、思いがけない好展開となる。
　命式三課の六親が、兄弟か子孫か官鬼か父母なら吉、妻財なら凶。

次回は、日干支が丁卯日の場合です。
では、今回はこんなところで。