前回までで、六壬神課で占う際の課式の求め方とその手順について説明しました。
陰陽師・安倍晴明が極めた六壬神課(十二天祥星占術)は、1440通りもの運命を占う優れた占術だった!
六壬神課(十二天祥星占術) 占術で割り出した課式の構成について
六壬神課 ではあなたの課式を求めてみましょう。
そこで、求めたあなたの日干支ないしはあなたが占いたい日干支と局数を元に課式を探していきましょう。
今回からは、この課式とその内容について整理して参ります。
その第1回目、日干支が【甲子日】の場合です。
ちなみに【課体 詳細】ならびに【四課三伝 詳細】については、”六壬神課(十二天祥星占術) 占術で割り出した課式の構成について”を参考にしてみてください。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆桜満開の象
若いうちから周囲の羨望を独占、限りない喜びに溢れた日々が約束されている。
しかし、40代の頃から失敗により転落する危機の暗示あり。
これを乗り切るためには、青年期から油断せず、トラブルに対する免疫をつけておくこと。
また、運の良さに甘えることなく、困難に思えることにも正面から立ち向かってみることが肝要。
多少の失敗にも焦りは禁物。
適正のある仕事:教師や公務員、銀行員などの比較的堅実で固い職業や、IT関連の業種に向いている。
恋愛観や結婚観:恋愛や結婚は人生の幸不幸を決定付ける程の重要事項なので、相手を選ぶ場合には重々慎重を期すこと。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆あなたの願望は、今なら叶う。
とにかく急ぐことが肝要。
急がないと、恋愛でも仕事でも手遅れになってしまい、やがて連鎖的に不幸が襲ってくる。
スピードが成功のカギ。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆干潮満潮の象
一生を通じて、幸不幸の起伏が非常に激しい。
ツキのある時期に波に乗っておかないと、運気が落ちた場合に失敗を繰り返し、気力を消失する恐れあり。
転職を繰り返すことは厳禁。
30代で大金を手にする機会があるが、これを投資や事業に投げ打つよりは堅実に貯蓄すべき。
適正のある仕事:立場の安定した公務員などが向いている。
恋愛観や結婚観:男女ともプライドが邪魔をして理想の相手を逃しがちなので、あれこれ考えるより、きちんと自分の気持ちを伝えることが肝要。
大恋愛を経験して、人生が一変する暗示あり。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆強行突破あるのみ。
ジッとしていると次々に不幸に見舞われる。
無理をしてでも最初のひとつの難関を突破すれば、あとは連鎖的に良い運気が回ってくる。
恋愛や仕事は、しつこさやしぶとさが肝要。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆小川集まりて大河となるの象
苦労の多い幼年期を経て、人生は急激に開花する。
自分の適正を明確に把握できるまでに時間がかかるため、それ以前にもっと良い可能性があるのではないかと思いがちの傾向あり。
適正のある仕事:法律に関する職業に向いている。が、迷いも多くさまざまな仕事を転々とする恐れあり。
国家◆などを取得して活用することで、人生を上手に渡っていけるようになる。
恋愛観や結婚観:最初は困難が伴うが、ある年齢を境に魅力が発揮され、周囲の人気を独占する。
若い間の紆余曲折は、本物の愛をつかむためのプロセスであると割り切るぐらいのほうがよい。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆我慢が肝要。
あなたの願望は気まぐれから始めっているため、周囲は半信半疑となる。
今、功を焦ると、すべては水泡に帰してしまう。
今、我慢ができれば、そのあとの運気は急速に良くなる。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆つむじ風の象
波乱万丈の人生で、予断を許さない。
20歳を過ぎるまでは、事故の恐れもあるので、何事大きな冒険は避け、何事にも慎重を期すとよい。
30代以降は大きな活躍の舞台が用意されているが、人間関係のトラブルは飛躍にマイナスとなるので気を付けること。
適正のある仕事:イベントかんけいなど、立案や実行、統括などをトータルで実施できる仕事が向いている。
直接現場を担当するよりは、統括し取りまとめる監督のような立場につくことがよい。
恋愛観や結婚観:常に周囲の注目の的となる反面、危険な罠や誘惑も多いので、相手を慎重に見極めて真実の相手を選ぶこと。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆何が起こるか予断を許さない状況にある。
願望をかなえるよりも、ケガや交通事故に気を付けること。
夢が破れて、俄然とするような状況に陥る可能性あり。
誰一人味方のいない状況で、ひとり苦しむ可能性もあり。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆光に惑うの象
20歳を過ぎると不遇の時期が終わり、待望の強運期に突入する。
しかし、運気にクセがあり、強運に乗るにはコツと慎重さが必要となる。
派手なものに惹かれても、のめりこまないように心掛けること。趣味程度なら問題ない。
思いがけない収入が手に入ると、交遊費など浪費に費やす傾向が強いので注意すべきである。
自分の運の流れには慎重を期し、強運が続く場合にも潔く引くことができれば、次のチャンスを呼び込める。
適正のある仕事:事務系の堅い職業が向いている。
飲食関係は苦労が多い。
恋愛観や結婚観:華やかであるものの、反面トラブルが続く傾向にあり、恋愛に金銭が絡むと面倒になりがちなので注意を怠らないこと。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆恋愛は、相手の浮気や心変わりが暗示されている。
あなた自身も、この愛に疑問を抱いている。
仕事は、目立ちたい気持ちが実力より優っているため、このままだと周囲から見放される恐れあり。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆鋼鉄の意志の象
若い時期には進んで逆境に身を投じることで、その苦労をバネにどこまでも成長していける運気を持っている。
困難にあっても親や兄弟はあてにならないため、自分の運は自分で切り開く気概が肝要。
適正のある仕事:成功のカギは「独立」。
男性は肉体を使う職業、女性は外交的な分野(セールスや通訳など)の方が、一旗揚げる近道となる。
恋愛観や結婚観:少々頑固な傾向にあるため、相手に理解してもらうのに時間がかかる。
それをクリアできれば、結婚生活の幸福は保証されている上、女性は玉の輿に乗ることもできる。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆だれにも頼らない意志があれば成功する。
両親、我が子、親友は、今回のことではあてにならない。
すでに望みの半分は叶っているはずなので、ひとりで問題に立ち向かう気概を持てば、残りの望みも達成できる。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆驚愕繰り返すの象
人生には予期せぬ出来事がつきものであるが、特にその傾向が強い。
幸運が舞い込んできたかと思うと、突然のトラブルに見舞われたり、といった具合で、油断できない人生となる。
しかし若い時期に自分の進路や目標をはっきりと定めることで、こうした運気を最小限にとどめることができる。
適正のある仕事:就職ではできるだけ大きな企業を選ぶとよい。
決めかねる場合には国家資格などにチャレンジするとよい。
恋愛観や結婚観:心が通じる相手との出会いがあるが、恋愛と結婚は別と考えがち。
結婚はお見合いなどで決めた方が幸せをつかめる。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆恋愛は叶う。
が、相手が良からぬ考えを抱いている可能性が大のため、相手を見つめ直す必要がある。
仕事は、仕事先やパートナーの動向に厳重注意が必要。
驚くべきことが繰り返される暗示に満ちている。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆約束された栄光の象
不思議な援助者が現れ、何もせずに財を築き名声を得られる幸運が約束されている。
しかし、それは親からの独立があってのこと。
早めに独り立ちし、世界に目を向けることがよい。
障害を通じて異性にサポートされる運命なので、男女問わず思いがけないチャンスを得て、国際レベルで活躍していける。
適正のある仕事:商社関係の職業が向いている。
若いうちに地位を財産を築くことで落ち着いた老後を迎えることができる。
恋愛観や結婚観:かなりオクテであるため、好きな相手をライバルに横取りされてしまうこともある。
真実の相手は必ず現れるため、あまり焦らないで構えていくことが吉。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆身内に邪魔をされて、計画が進まなくなる恐れあり。
身近な異性に応援を頼むと、意外にことが進む傾向にあり。
恋愛の場合には、頼った相手との恋に落ちてしまう予感あり。
恋愛も仕事も、異性の存在が大きい運勢となる。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆休むことなしの象
普段はクールに装っていても実は優しいため、頼られるとイヤと言えず面倒を抱え込んでしまう傾向がある。
特に親や兄弟、親戚からの依存が高いため、それが原因であれこれと支障を来す可能性あり。
防止するためには、郷里から離れた場所で暮らすのが理想的。
飛躍的に財産をためることのできる運気あり。
適正のある仕事:精密機器関連やコンピュータSEなどが向いている。
恋愛観や結婚観:家族や友人の干渉に悩まされ、何度か挫折を味わうものの、結果的には愛する人と結ばれる。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆恋愛は、本当に相手を愛しているのか考え直す必要あり。
思いが通じても、短い夢となる恐れがある。、
心のどこかで否定しながらも、愛の幻想に縋りついている可能性がある。
仕事は、チャンスが到来する運気。
それを逃すと苦しくなるので、しっかりとつかみ取るよう心掛けること。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆竜頭蛇尾の象
初めは勢いよく進むが、やがてトーンダウンするといった具合で、最後まで物事をやり遂げるのが苦手な傾向あり。
20歳からの最も充実した時期であってさえ、その傾向は続く可能性あり。
そもそも楽しみがたくさん用意されている人生なので、あれこれ余計なことに思い悩むのではなく、穏やかにして平和に暮らすのがふさわしい生き方。
お金の苦労とは無縁である。
適正のある仕事:大層な野望などは抱かず、公務員などのように立場の保証された堅実な仕事が向いている。
恋愛観や結婚観:若いうちは多くの恋に恵まれるも、結婚すれば経済的にも安定し、円満な家庭を築ける。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆始まりも終わりもない、混沌とした状況。
すべてが無駄になってしまう暗示あり。
この願いは諦め、別の道を探すべきである。
恋愛は、色情に溺れやすい。
仕事は、借金を背負いやすい。
特に、甘い誘惑には乗らないよう、注意すること。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆水の下の欲情の象
障害を通じて、不安要素のない恵まれた運気で過ごしていく人生である。
しかし、その安定が息苦しく、不平不満を抱えることにある。
こうしたストレスは、仕事以外のボランティアや奉仕活動に振り向けるのが吉。
自らの幸せを周囲に振り分けることが、結果として名声を得るきっかけにもある。
適正のある仕事:どのような職業でも問題ないが、持て余した不満を振り向けるために仕事以外の活動も持つこと。
恋愛観や結婚観:不満を持ち続けると、禁じられた恋に自ら飛び込んでしまい、恋愛上でもトラブルを生じて人生を狂わす要因となる。
過激な恋に引きずられないためにも、発散する場を意識的に持つようにすること。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆何をおいても、まずは協調性を一番に考えるべき時期である。
恋愛は叶うが、ライバルとの衝突は避けられず、そのために多くの争いを覚悟しなければならない。
仕事は、成功しても不満が残る。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
【命の課式( あなたの持って生まれた運命)】
◆風待ちの象
成功と失敗が極端に分かれてしまいがちなので、逆境に対して、どれだけ我慢できるかが、幸運を掴むカギとなる。
周囲の状況に振り回されず、チャンスが到来するまで根気強く待ち続ければ、成功の美酒にも酔えることになる。
適正のある仕事:どんな仕事もソツなくこなせる能力を持ち合わせているので、挫折しても投げやりにならず踏みとどまることができれば、どんな職業でも成功が向こうから寄ってくるようになる。
恋愛観や結婚観:周囲と比べて、自分だけ恋人がいない、などと焦ってばかりいては、幸せを逃してしまう。
寂しさに負けなければ、やがて奇跡的な大恋愛も訪れるようになる。
【卜の課式( あなたのそのときの運命)】
◆ツキは重なって到来する。
が、そのために逆境に立たされる危険がある。
しかし、ここで負けてしまうとツキが逃げてしまうので、誰に何を言われても気にしないこと。
そうずれば、恋愛も仕事も思うがままとなる。
命式三課の六親が、兄弟か官親か父母なら吉、子孫か妻財なら凶。
次回は、日干支が乙丑日の場合です。
では、今回はこんなところで。