『三国志演義』第二十二回 袁・曹おのおの馬歩三軍を起こし、関・張共に王・劉二将を擒とす

 陳登の計とは袁紹を加勢させることであった。
劉備は弟の袁術を滅ぼしていたが、ジョウゲンの取りなしもあって承諾された。
そして、郭図は曹操討伐の檄をとばすことを袁紹に進言した。

 この檄が曹操のもとにも伝わると曹操は、「袁紹の武略ではどうにもなるまい」と笑った。
そして、劉岱を先鋒、王忠を後詰めに命じて兵五万を与え、劉備の足止めを命じた。
曹操は自ら袁紹と対峙した。

 劉岱と王忠は曹操から兵を進めよとの命を受け、二人でくじを引いて先鋒を決めた。
そして、王忠が先に出ることになってしまった。
しぶしぶ兵を進めると、曹操が陣にいるかを伺いに来た関羽に会った。
関羽は王忠をあっさりと捕まえて帰陣した。
そして劉備は王忠から曹操がいないことを聞き出し、張飛に劉岱を捕らえてくるように命じた。
張飛は夜討ちを仕掛けて劉岱をさっさと捕らえて戻った。

 劉備は、捕らえた二人に謀反の心がないことを曹操に伝えてくれるように言って解き放った。

 「曹操は必ず来ますぞ」と、関羽、張飛は言った。

 劉備は、関羽に下ヒを、孫権、簡雍、糜竺、糜芳に徐州を、劉備は張飛と小沛を守った。

 一方、劉岱と王忠は曹操に劉備の意志を伝えると、曹操は二人を側の者に引き出して斬るよう命じた。

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