曹操を殺そうとした陳宮だが、ここで彼を殺せば義が立たなくなると思い直しその場を去った。
曹操が気が付いた時には彼の姿はなく、急いで陳留の家へ戻った。
そして、兵を整え諸国に檄文をとばした。
その中の一人、北平太守公孫瓚は、平原県にさしかかったときに劉備達と合流した。
四代つづけて三公の位たった家柄の袁術を盟主に立てて、弟袁術に兵糧を任せる。
先陣には孫権が立つ。
呂布は先陣に進み出るが、華雄も
「鶏をさくに何ぞ牛刀を用いんや」と言う。
董卓は大いに喜んで華雄に歩騎5万を授けて迎え討たせた。
孫権の軍勢は華雄の副将コシンを討ち取り、関門に殺到したが、関の上から矢や石が降り梁東に陣をかまえた。
そして、袁術に兵糧を求めるが、これを拒否されてしまう。
その隙に華雄に攻められ退却を余儀なくされた。
ソモは、孫権の赤い頭巾をかぶって華雄の軍勢を引き寄せた。
孫権はその隙に逃げおおせる事ができたが、ソモは華雄に斬られてしまった。
次に、袁術配下兪渉が名乗りを上げるが、華雄と三合せずに討ち取られてしまった。
カンフク配下ハンポウが大斧で挑むがこれも討ち取られる。
袁術が
「我が顔良、ブンシュウがまだ来ていないのが残念じゃ。」というと、
「それがし華雄の首を献じましょうぞ。」と関羽が名乗り出た。
関羽は、華雄の首を持ってすぐさま戻ってくる。
陣営の一同は賞賛するが、袁術は、足軽風情が出しゃばるなと怒る。
そして、劉備らを陣屋に引き取らせた。
曹操はひそかに人をやって、三人を慰めた。
袁術達は、虎牢関へ兵を進めるが呂布と対峙した。
河内太守オウキョウの名将ホウエツが出るが討たれ、オウキョウ勢は大敗してしまう。
上党太守張楊の配下穆順が出るが、一撃に倒されてしまう。
北海太守孔融配下武安国が出るが、腕を切り落とされる。
逃げる武安国を追って呂布が来ると、全軍武安国を助けに出て、呂布は引き返した。
再び呂布が出てくると、北平太守公孫瓚が迎え討つ。
数合いする間もなく、公孫瓚は逃げ帰るが途中で迫られて、間一髪、張飛に助けられた。
呂布は公孫瓚を棄てて張飛に向かった。
戦うこと五十合、勝負がつかずに関羽が加勢に入った。
それでも三十合しても呂布は倒せず、劉備がさらに加勢に入った。
この戦いを将兵達は酔ったように眺めるばかり。
呂布は応戦に疲れ馬を引く。
これを張飛が追って関の下まで行くと董卓がいる。張飛は馬に鞭をあて、関に駆け上がって董卓を捕らえようとする。