(11)地天泰(ちてんたい):䷊:泰。小往大来。吉亨。(天下泰平、万事順調の時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

430927180447727048334894348616

では今回は、『地天泰』についてです。

【卦辞】
地天泰の時は、君子が集まり、小人が去ったような時です。
人間関係も和気あいあいと協力的で、万事がスムーズに運びます。
万事順調の時です。
しかし、天下泰平の時は、いつの世も長く続くわけではありません。
謙虚な気持ちで現状維持を心がけ、現在の安泰の時をできるだけ永続きさせるようにしましょう。

1.万事順調に進む。
2.いまは安泰だが、後になると崩れてくる。
3.現状維持。
4.小さな投資で、大きな利益を得る。
5.十二消長卦(二月)。
6.三陰三陽の卦(基本形)。

【初爻】
チームワークをフルに活用することでうまく行く時です。
多くの同士とともに積極的に活動すれば、吉となります。
良い時です。

【二爻】
思い切って実行に踏み切って良い時です。
細心の注意と気配りに基づいた勇断を心掛けましょう。
私情にとらわれない公平さは、まさに中道にかなった行ないとなります。
良い時です。

【三爻】
栄枯盛衰は世の習い、治に居て乱を忘れぬ態度で日々精進すれば、見ている人はちゃんといるものです。
平らかなものは必ず傾き、往ったものは必ず帰ってくるような時期です。
危険な時ですが、困難に耐えてひたすらに誠の心を保っていれば問題はありません。
心配しなくても、誠があれば衰運の中にも大きな幸福があります。

【四爻】
自分は金持ちだなどと威張らずに、隣人と協力し合い、真心をもってよく付き合うときです。
真実の交わりがあります。
警戒することなく、謙虚さが大切です。

【五爻】
いろいろな人と良い関係の作れる時です。
部下にもすばらしい人材がいます。
人の力を借りて目的が果たせる時、また果たすべき時です。
大変良い時です。

【上爻】
屋台骨が折れ、せっかく築き上げてきたものがガラガラと無残に崩れ去る時です。
会社も家庭も統制がなくバラバラです。
あなたが上司であるならば、部下に信頼されずに命令が無視されてしまうでしょう。
あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります、
よく反省し、方針の転換をしましょう。

477090039241986059124763195808488474164148847481154896190017