開運、そして2015年の展望という観点で、羊について少し触れてみたいと思います。
あまりメジャーな方ではないと思いますが、全国には羊にまつわる神社というものが幾つか点在しています。
未年生まれの守り本尊、守護仏としては、
守り神:大国魂神
守護仏:大日如来
がありますね。
そんな大国魂神をお祭りしている主な神社としては、
北海道神宮 北海道札幌市
大國魂神社 東京都府中市
大国魂神社 福島県いわき市
羊神社 愛知県名古屋市
などがあります。
お寺では、嵐山の虚空蔵法輪寺、一乗寺の野仏庵に狛羊を見つけることができるそうです。
京都では目立った羊の神社はないようですが、十二支全部がある小倉神社や伏見稲荷の裏側のいなり大神などには羊の像があります。
また、像はありませんが下鴨神社にも十二支全てのお社がありますね。
こうした十二支全部がそろっている神社としてみれば、全国でもちらほら見つけることはできそうです。
しかしこうしてみても、羊のみにまつわる神社やお寺は意外と少ない方かもしれません。
そんな中で気になるのは、その名もズバリ羊神社!
例えば私が住む愛知県名古屋市には羊神社があります。
羊神社の由来はその昔、群馬県吉井町の羊太夫が都へ上る途中に立ち寄った屋敷が辻町にあり、この地の人々が平和に暮らせる為、羊太夫が”人心を安らかに”という願いをこめて火の神を祀ったとから「羊神社」と呼ばれるようになったということ。
辻町という地名も”ひつじ”からきているらしいのですが、来年は特に、御朱印やお守り、絵馬を手に入れる方々で年始早々から賑わいそうです。
で、そもそも羊太夫って誰?と思われますよね。
群馬県吉井町に伝わる伝説によると、羊太夫(宗勝)は脇羽の生えた家来と権田栗毛という名馬を持ち、都に毎日日帰りで参勤していたそうです。
そんなある日、いたずら心で家来の肩に生えている翼を抜いたところ走ることができなくなり、朝廷は参勤しなくなった羊太夫が悪事をたくらんでいると思って、大軍を差し向け攻め滅ぼしてしまったそうです。
その後、無実が明らかになり丁重に弔われ、群馬県・安中市に羊神社が建てられたとのことです。
これを機に神社やお寺を巡って、羊を含めた十二支を見つけてみてはいかがでしょうか。
自分の住む近くでも、新たな発見があるかもしれません。
小説の中でいえば、村上春樹の小説には羊男が登場します。
『羊をめぐる冒険』
『ダンス・ダンス・ダンス』
「図書館奇譚」 (『カンガルー日和』所収)
「シドニーのグリーン・ストリート」 (『中国行きのスロウ・ボート』所収)
「スパゲティー工場の秘密」 (『象工場のハッピーエンド』所収)
『羊男のクリスマス』
といった小説群を跨って登場する羊男は、異界の案内人であり死者との媒介の役割を担っていますが、一言でいえば死神に近い存在とでもいえばいいでしょうか。
本来の力をフルに発揮する訳ではないのですが、「根源的な悪」の象徴として描かれてることもあり、悪自体は人を媒介して継承されるということを表していたのではないかと思っています。
そういった意味では未年となる来年2015年は、新たな時代の萌芽は芽生えつつあるものの、もう少し次の時代のために耐え忍び、かつ善悪を試される年になるものとみています。
それは未年の未という字が、木の梢の成長途中の未熟な枝を示す象形文字からきていることからもわかります。
羊の悪に染まることは容易いのですが、安易な道に逸れては人としての本質を見失うだけ。
そういったことにも注意していきたいですね。
あと羊の性格からいえば、従順で温和、情に厚く親切、争いや対立を嫌うことから、対人関係においては良好な年になるでしょう。
反面、羊の優しい性格から、優柔不断になったり頼み事を断れずに却って面倒に巻き込まれたり、という事態に陥りがちです。
態度、言動をはっきりとし、曖昧にして物事を見失うようなことのないよう、後ろめたい行動や言動を慎み、公明正大に事を行っていけばよい年となるのではないでしょうか。
※)参考までに、来年の年の予測については以下もご覧ください。
・干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示
来年2015年は、今年以上に良い年としたいですね。
ステキな一年でありますように。
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