今宵は旧暦8月15日、中秋の名月。
例年に比べると今年(2014年)は若干早い気もしますが、それもそのはず、9月8日となるのは1976年以来38年ぶりだそうです。
昨夜は随分きれいな月でしたが、今宵はやや薄曇り、といったところでしょうか?
そもそもお月見についての日本最初の記録は、平安時代の909年に醍醐天皇が開いた月見の宴だそうです。
それに倣って、今宵は収穫感謝の意を込めて、お団子ならず麦か米絡みの酒盛りと参りますか。^^)
ちなみに8月の十五夜から約一ヶ月後の旧暦9月13日である「後の月」「十三夜」には、もう一度お月見をする習慣が残っているところもあるそうです。
十五夜だけでは「片月見」。だからこそ十五夜に月見をしたら必ず十三夜にも月見をする、というのは何とも風流な日本の風習ですね。
で、例年の名月はこの二回だけなのですが、今年は閏月(うるうづき)が旧暦九月のあとに挿入され、閏九月があるので、3回名月を愛でることができます。
旧暦は約三年に一度、閏月を挿入して暦を調整する仕組みのためにこのようなことになるのですが、おかげで今年の「十三夜」は10月6日(月)、そして「後の十三夜」と呼ばれる閏九月の十三夜は11月5日(水)になります。
前回「後の十三夜」があったのは1843年でしたので実に171年ぶり。今世紀中に「後の十三夜」があるのは今年(2014年)限りだそうです。
そういった意味でも、大事にお月見したいですね。(おかげで、酒盛りの名目が立ちます)
ヨーロッパでは、秋分の日に一番近い満月を「収穫月」と呼び、その次に巡ってくる満月を「狩猟月」と呼び祝う風習があるので、「中秋の名月」と「十三夜」を祝う日本の風習と共通していて、これも何とも興味深いものです。
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