『三国志演義』第六回 金闕を焚いて董卓兇を行ない、玉璽を匿して孫堅約に背く!

 張飛は関の下まで迫ったが、矢石が雨のように降り注ぎやむなく引き返した。
 諸侯は三人の勲功をたたえて、袁術に勝利を報じる使者をたてた。
 一方、董卓は、洛陽の財を全て持ち、民百万を連れて洛陽を焼き捨てて長安に遷都をした。
 洛陽に入城した一同は焼け落ちた洛陽で休息するが、曹操の軍は追撃を開始した。
 しかし、ジョエイと呂布に阻まれ大敗をする。
 曹操はジョエイに矢傷を負わされ、死を覚悟するが、重臣に諌められて落ちて行った。
 夏侯惇は、追ってくるジョエイを倒し、追手をっさえぎった。
 こうして曹操軍は五百騎余りで敗走した。

 洛陽では孫権が宮廷の井戸の中から玉璽を見つけ、病気と偽って長沙への帰路についた。
 曹操も袁術達諸侯に野心があるのを見抜き手勢を率いて去った。
 諸侯も統制をなくして各自国へ帰ってしまう。
 孫権は、玉璽を持っていることを見抜かれ劉表に道をさえぎられてしまう。

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