自分の20代の頃というと、振り返ってもとにかく猪突猛進の日々だったように思えます。
そんな中、本を読むときだけが一時の非現実を味わえる貴重な時間でもありました。
がむしゃらな気持ちを、どこか自分でうまく緩急をつけていたのかな。
今となっては、そんな日々が懐かしくもあります。
心の癒しを求めて読み漁った小説を少し整理してみたいと思います。
【星野道夫】
アラスカを主に素材にしていた写真家ですが、詩人としても優れたものが多く、気持ちが落ちたときには写真集や随筆を何度も読んでいたものです。
私が丁度30歳のとき、1996年にロシアのカムチャツカ半島クリル湖畔でヒグマに襲われ急逝。
今振り返ってみれば私の中ではこれ以降、小説類を読み漁るのにひとつの区切りを付けたきっかけとなっているように思えます。
写真集もすっかりほこりをかぶっているので、久々に開いてみようかな。
【写真集】
ALASKA 風のような物語(小学館 1991年)
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アークティック・オデッセイ(新潮社 1994年)
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GOMBE(メディアファクトリー 1997年)
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星野道夫の仕事〔全4巻〕(朝日新聞社 1998年 – 1999年)
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【随筆】
アラスカ 光と風(六興出版 1986年)
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イニュニック[生命](新潮社 1993年)
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旅をする木(文藝春秋 1994年)
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森と氷河と鯨-ワタリガラスの伝説を求めて(世界文化社 1996年)
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ノーザンライツ(新潮社 1997年)
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長い旅の途上 [遺稿集](文藝春秋 1999年)
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旅をした人 星野道夫の生と死 (池澤夏樹 著 スイッチ・パブリッシング 2000年)
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【池澤夏樹】
文章の流れが、自分にとっても合っていたのだと思うのですが、一時期随分はまって読み耽っていた小説家です。
こうして整理してみると、ある時期からぱったり読まなくなってきますね、今でもどれをとってもお勧めなんですけど。
「タマリンドの木」は、個人的には5本の指に入る恋愛小説なんですが、絶版になっていますね。
「きみが住む星」も絶版で残念。
ジャック・マイヨール絡みのものもいろいろ読んだなあ、これは別のところで整理します。
【小説】
夏の朝の成層圏(中央公論社、1984)のち文庫
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スティル・ライフ(中央公論社、1988)のち文庫
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真昼のプリニウス(中央公論社、1989)のち文庫
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バビロンに行きて歌え(新潮社、1990)のち文庫
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マリコ / マリキータ(文藝春秋、1990)のち文庫、角川文庫
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タマリンドの木(文藝春秋、1991)のち文庫
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南の島のティオ(楡出版、1992)のち文春文庫、講談社青い鳥文庫
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きみが住む星(文化出版局、1992)のち角川文庫
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マシアス・ギリの失脚(新潮社、1993)のち文庫
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骨は珊瑚、眼は真珠(文藝春秋、1995)のち文庫
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すばらしい新世界(中央公論新社、2000)のち文庫
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【随筆・評論】
見えない博物館(小沢書店、1986)のち平凡社ライブラリー
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シネ・シティー鳥瞰図(中央公論社、1988)のち文庫
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都市の書物(太田出版、1990)
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インパラは転ばない 飯野和好イラスト(光文社、1990)のち新潮文庫
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エデンを遠く離れて(朝日新聞社、1991)のち文庫
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母なる自然のおっぱい(新潮社、1992)のち文庫
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楽しい終末(文藝春秋、1993)のち文庫
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クジラが見る夢 ジャック・マイヨールとの海の日々(テレコムスタッフ、1994、写真:高砂淳二、垂見健吾)のち新潮文庫
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むくどり通信(朝日新聞社、1994)のち文庫
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ハワイイ紀行(新潮社、1996)のち文庫
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むくどりの巣ごもり(朝日新聞社、1997)「むくどり通信 雄飛編」文庫
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沖縄式風力発言(ボーダーインク、1997)
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【宮本輝】
最初の出会いは、高校の頃に読んだ「泥の河・螢川・道頓堀川」は忘れれません。
そこからは大学のキャンパスライフに憧れた「青が散る」、「ここに地終わり 海始まる」もいいですね。
そして、未だにこれだけは読み継いでいる「流転の海」シリーズもの、これは一体何時になったら完結するのだろう。。。
『螢川』筑摩書房、1978年2月。のち角川文庫、『泥の河・螢川・道頓堀川』ちくま文庫、『螢川・泥の河』新潮文庫
『道頓堀川』筑摩書房、1981年5月。のち角川文庫、『泥の河・螢川・道頓堀川』ちくま文庫、新潮文庫
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『幻の光』新潮社、1979年7月。のち文庫
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『星々の悲しみ』文藝春秋、1981年4月。のち文庫
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『錦繍』新潮社、1982年3月。のち文庫
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『青が散る』文藝春秋、1982年10月。のち文庫
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『春の夢 』文藝春秋、1984年12月。のち文庫
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『避暑地の猫』講談社、1985年3月。のち文庫
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『ドナウの旅人』上・下、朝日新聞社、1985年6月。のち新潮文庫
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『夢見通りの人々』新潮社、1986年3月。のち文庫
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『葡萄と郷愁』光文社、1986年6月。のち角川文庫、文春文庫、光文社文庫
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『優駿』上・下、新潮社、1986年10月。のち文庫
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『花の降る午後』角川書店、1988年4月。のち文庫、講談社文庫
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『海岸列車』上・下、毎日新聞社、1989年9月。のち文春文庫
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『真夏の犬』文藝春秋、1990年3月。のち文庫
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『海辺の扉』上・下、角川書店、1991年1月。のち文庫、中公文庫、文春文庫
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『ここに地終わり 海始まる』上・下 講談社、1991年10月。のち文庫
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『彗星物語』上・下、角川書店、1992年5月。のち文庫、文春文庫
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『オレンジの壺』上・下、光文社、1993年9月。のち講談社文庫、光文社文庫
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『私たちが好きだったこと』新潮社、1995年11月。のち文庫
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『流転の海』(流転の海 第1部)福武書店、1984年7月。のち新潮文庫
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『地の星』(流転の海 第2部)、新潮社、1992年11月。のち文庫
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『血脈の火』(流転の海 第3部)新潮社、1996年9月。のち文庫
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『天の夜曲』(流転の海 第4部)新潮社、2002年6月。のち文庫
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『花の回廊』(流転の海 第5部)新潮社、2007年7月。のち文庫
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『慈雨の音』(流転の海 第6部) 新潮社、2011年8月。のち新潮文庫
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『満月の道』(流転の海 第7部) 新潮社、2014年4月。
[amazonjs asin=”4103325178″ locale=”JP” title=”満月の道: 流転の海 第七部”]
【辻仁成】
作家本人のことはひとまず置いておいて、恋愛小説という切り口でいえば個人的には良い作家だと思います。
「サヨナライツカ」も、個人的には5本の指に入る恋愛小説なんですが、映画化しなければよかったのに、と思いつつ。
「ニュートンの林檎」や「冷静と情熱のあいだ」、「オキーフの恋人 オズワルドの追憶」なども良いのですけどね。
『ピアニシモ』(1990年/集英社)のち文庫
『[amazonjs asin=”4087498115″ locale=”JP” title=”ピアニシモ (集英社文庫)”]』(1990年/集英社)のち文庫
『クラウディ』(1990年/集英社)のち文庫
[amazonjs asin=”4087480097″ locale=”JP” title=”クラウディ (集英社文庫)”]
『母なる凪と父なる時化』(1994年/新潮社)のち文庫
[amazonjs asin=”4101361231″ locale=”JP” title=”母なる凪と父なる時化 (新潮文庫)”]
『ニュートンの林檎』(上・下巻)(1996年/集英社)のち文庫
[amazonjs asin=”4087470571″ locale=”JP” title=”ニュートンの林檎〈上〉 (集英社文庫)”]
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『アンチノイズ』(1996年/新潮社)のち文庫
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『海峡の光』(1997年/新潮社)のち文庫(第116回芥川賞受賞)
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『白仏』(1997年/文藝春秋)のち文庫
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『千年旅人』(1999年/集英社)のち文庫(映画「千年旅人」原作)
[amazonjs asin=”4087475093″ locale=”JP” title=”千年旅人 (集英社文庫)”]
『冷静と情熱のあいだ Blue』(1999年/角川書店、2001年BlueとRossoの愛蔵版)のち文庫
『冷静と情熱のあいだ Rosso』は江國香織著
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『愛をください』(2000年/マガジンハウス)のち光文社文庫
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『サヨナライツカ』(2001年/世界文化社)のち幻冬舎文庫
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『目下の恋人』(2002年・短編集/光文社)のち文庫
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『愛と永遠の青い空』(2002年/幻冬舎)「青空の休暇」文庫
[amazonjs asin=”4344002709″ locale=”JP” title=”愛と永遠の青い空”]
『オキーフの恋人 オズワルドの追憶』(上・下)(2003年/小学館)のち新潮文庫 のち小学館文庫
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『いまこの瞬間 愛しているということ』(2003年/集英社)「二十八光年の希望」文庫
[amazonjs asin=”408775328X” locale=”JP” title=”いまこの瞬間愛しているということ”]
『愛のあとにくるもの』(2006年/幻冬舎)のち文庫
対する韓国側作品「愛のあとにくるもの」は孔枝泳著
[amazonjs asin=”4344011333″ locale=”JP” title=”愛のあとにくるもの”]
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『ピアニシモ・ピアニシモ』(2007年/文藝春秋)のち文庫
[amazonjs asin=”4167612062″ locale=”JP” title=”ピアニシモ・ピアニシモ (文春文庫)”]
全然、尽きませんね。
国内の小説の続きは、また何度かにわけて改めてということにします。