先日の”ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン!苦悩の天才・楽聖トリビア!”の中で、交響曲第五番の冒頭の節「ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン」が、モールス信号のV[トン・トン・トン・ツー( ..._ )](=Victory)を意味していたために、第二次世界大戦中に英国BBCでさかんに放送されていましたという話を挙げたので、ちょっとモールス信号について調べてみました。
元は1837年に、アメリカ合衆国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスの電信実験によって得た符号と電信機との特許を1840年に取得、さらに改良を重ね1844年5月24日に実際の送信実験に成功しています。
時期的にみれば、戦時中の各国で軍事目的で使われたことが伺えます。
そんなモールス信号は、いろいろな映画でも登場しています。
最近印象に残ったものといえば、間違いなく”インターステラ―”ですね。
・InterStellar:『インターステラ―』これは21世紀版「2001年宇宙の旅」だ!
物語の要ともなる、父から娘に向けたモールス信号こそが、人類を救う大事なアイテムになっています。
更に記憶に新しいのは、トム・クルーズ主演の”オブリビオン”です。
廃墟と化したエンパイヤステートビルから、自分の存在を伝えるために使われるのがこのモールス信号。
宇宙人との戦いの中で、解読されないために原始的なモールス信号を使うというのは、映画の中での常套手段。
”トランスフォーマー”では、全てのインターネット,デジタル通信が使えなくなったため、戦闘機出撃指示を伝える手段として使っていますし、
”インデペンデンス・デイ”でも、宇宙人に解読されない唯一の方法として、一斉攻撃の合図にモールス信号を使っていました。
そして、何と言っても個人的に印象が強いのが東野圭吾原作の”白夜行”!
主人公の亮二と雪穂が、連絡手段として使っていたのが、モールス信号で配置されたビーズのネックレスや懐中電灯の光での合図でした。
ジブリ作品も意外と使われているのがモールス信号!
”虹の豚”でマダム・ジーナが受信しているのはモールス信号ですし、”天空の城ラピュタ”で軍情報部のムスカ大佐が本部と通信するのも、”崖の上のポニョ”で主人公の宗介と母・リサが船上の父・耕一と遣り取りしているのもモールス信号!
”タイタニック”で、沈みかけた船から’SOS’の難信号が打電されるのは、まさにモールス信号です。
SOS 「・・・(s)---(o)・・・(s)」
そしてもうひとつ、現代公開されている「SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』。
ここで天才数学者・アラン・チューリングが、解読する暗号エニグマはモールス信号で送信されていたもの。
で、意外と知っているようでしらないモールス信号!
覚えてみたいとは思いつつも、モールス信号ってややこしくて覚えにくいんだよなあ、って思われているあなた!
先日、”モールス信号を簡単に覚えられる図”ってのが公開されていました。
出典:Just Learn Morse Code ( Download )
これだと、アルファベット毎に短点(トン)と長点(ツー)の組み合わせが一目でわかるように表現されており、①からスタートして素直にトン、ツーをなぞっていけば、
なのかがひと目で分かるようになっています。
モールス信号の使い方を訓練するソフトも含めて、このあたりの内容を説明したサイトがありますので、参考にしてみてください。
ややこしかったモールス信号を簡単に覚えられる1枚の斬新な図とは – GIGAZINE
コメント
[…] なモールス信号は、いろいろな映画でも登場しています。 [引用元] モールス信号を簡単に覚えられる図を元に、映画の中にちりばめられたモールス信号の世界へ浸ってみてはいかが! […]