アラスカの自然と動物を愛し、撮り続け、極北の地で早世した写真家・星野道夫。
動物写真家として著名ながら、随筆のみの著書も多数出版されており、詩人、探検家、など多くの顔を持っていた人物です。
当時本人は、「自らは人間も含めた自然全体の写真家であり動物はその一部である」という意識があったそうで、それは残された作品の中で今も息づいています。
生前当時、気持ちが落ちたときには星野氏の写真集や随筆を何度も読んでいたものです。
私が丁度30歳のとき、1996年にロシアのカムチャツカ半島クリル湖畔でヒグマに襲われ急逝。
今振り返ってみれば、私はこれ以降小説類を読み漁るのにひとつの区切りを付けた時期。
そのきっかけのひとつでもある一連の写真集や随筆は、今ではすっかりほこりをかぶっているので、久々に引っ張り出してみようかな。
あなたも悠久の美しい世界をいかがですか。