八部衆・迦楼羅!降魔、病除、延命をもたらす鳥頭人身有翼の神!

天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から鷲の如き獰猛な鳥類の一類を神格化した迦楼羅に注目してみます。
※)八部衆は八部鬼衆と間違われやすいですが、違いは八部鬼衆が四天王の配下とされる点です。
※)全体的な整理を行っている”日本の仏像に魅せられて”や”自分を守ってくれる守護本尊!”、”アジアンユニット 招福七福神めぐり”も参考にしてください。

迦楼羅天は、インド神話の架空の神鳥ガルダで鳥類の王で竜を常食するとされていますが、仏教に取り込まれ、二十八部衆にして、毒蛇から人を守り、龍蛇を喰らうように衆生の煩悩(三毒)を喰らう霊鳥として信仰され、仏法守護の神となっています。
梵天や大自在天の化身あるいは文殊菩薩の化身といわれ、口から金の火を吹き、赤い翼を広げると336万里にも達するとされ、鳥頭人身の二臂と四臂があり、龍や蛇を踏みつけている姿や鳥頭人身有翼で、篳篥や横笛を吹く姿があります。
不動明王背後の炎は迦楼羅天の吐く炎、または迦楼羅天そのものの姿であるとされ迦楼羅炎と呼ばれます。
降魔、病除、延命、防蛇毒に効果があり、祈雨、止風雨の御利益があるとされていますが、これは害を与える一切の悪を食いつくし、人々に利益をもたらすところからきたものです。

B00EUVE3UIB00EUVE3R6B007CVG0VIB00KZ93O8QB005FAFXBGB003ZD7LH4