年末年始になると詣で参りをする神社では「鈴」がよく目につきますよね。
拝殿入口に吊してある大鈴に始まり、巫女さんが舞いを奉納するときやお祓いのときに使われる鉾先舞鈴・神楽鈴。
そしてお守りや破魔矢、熊手などにも鈴がぶら下がっています。
古来より鈴には「邪なるものを祓う力」があると考えられてきましたが、実はその力は鈴ではなく鈴の音にあるのです。
拝殿前の大鈴は鳴らすことでお祓いの意味を成すもの。
御守りの鈴も、持ち歩いて音が鳴ることで、近寄ってくる邪を祓うためのもの。
一方、鈴には御霊を引くという意味もあるそうです。
鈴の音には心を引きつける力があるため、澄んだ鈴の音で神様の御霊を引きつけ、より大きな御神徳を得ようとするもの。
邪なるものを祓うとともに御神徳を得る、要は厄除けと招福の一挙両得の効果のある神聖アイテムである鈴。
古臭いといったイメージで、最近では敬遠されがちではありますが、年末年始に触れる機会も増すかと思いますので、改めて鈴の効用を見直してみてはいかがでしょうか。
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