今日(12月11日)はタンゴの日です。
“タンゴの神様”と言われる歌手カルロス・ガルデルとタンゴの作曲家でありバイオリニスト:フリオ・デ・カロの誕生日が当日ということで、2004年からアルゼンチン全国の記念日とされています。
19世紀半ばにブエノスアイレスの下町で産声をあげたアルゼンチン・タンゴ。
当時は低級な音楽とされていましたが、キューバや欧州の音楽、アフリカの舞踊が入り混じる独特な音楽文化は、130年の歩みの中で国を超えて愛される世界文化へと発展しています。
一般的な社交ダンスは、常にパートナーから顔をそらして顔を見ず、見る者に見せるダンスです。
一方、アルゼンチン・タンゴは内へ内へと踊り、相手と頬をくっつけ二人だけの世界をつくりあげる独特のダンス。
19世紀当時のアルゼンチンは移民が多く言葉が通じなかったため、男女はダンスで会話しアプローチしあったとか。
だから足をからめて踊る官能的なアルゼンチン・タンゴは、男女の恋のかけひきとか、求愛とか、情念というイメージが思い浮かぶ訳です。
映画でもたびたび登場しますね。
「暗殺の森」では、女性二人がタンゴを踊ってました。
マーロン・ブランド主演の「ラストタンゴ・イン・パリ」は、まさにタンゴをタイトルに加えた映画。
「ヴァレンチノ」では、クラシックバレエの名手ヌレエフがタンゴを踊っています。
「タンゴ・ガルデルの亡命」では、タンゴの芸術性を高める役割をはたしていました。
「ネイキッド・タンゴ」、「タンゴ・レッスン」、「タンゴ」、「レッスン!」…….
タイトルだけでも挙げれば結構ありますし、男女の駆け引きのアイテムとして取り入れられている映画はこれら以外にも数多くあります。
しかもアルゼンチン・タンゴは技術がうまいだけではNGで、セクシーで妖しい大人の魅力がプンプンの人生経験を積んだ男女にこそ踊れるダンスと言われています。
音楽とリズムを感じ、それをハートを通して足に伝える踊り。
上手い下手ではなく、味のあるカッコ良さ。
こうしたアルゼンチン・タンゴ。
来年はもしかしたら日本でもブームになるかも知れませんね。
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