21世紀らしい選挙の仕組みを構築しよう!時代遅れの仕組みに固執しない考え方を!

ビジネスアイデアメモ:

先日選挙で投票に行った際に、いつもながら感じたことをちょっとメモしておきます。
先日の衆議院選挙では、戦後最も低い投票率だ、ということで若者にインタビューしても、「投票しても変わらない」「誰が当選しても同じ」などの意見を吸い上げてはメディアに流す光景が繰り広げられていました。
でも、そもそもの選挙の仕組みが旧態依然としたもので、若者が足を運んでまで実施したいという気持ち喚起が起きない、いやあえて言えば起こさせないような構造になっていることが問題のひとつにあると思います。

今の選挙の仕組みって、自宅に送られてくる投票を可能とするハガキを握りしめて投票所まで出向き、生年月日で本人確認したら投票用紙を貰って、手書きで投票。
とても、電子化された21世紀のやり方とはいえません。

せめて、
・投票用紙に有権者が識別可能な番号を割り振り、それを携えてコンビニないしはネット上でその番号を入力するか、カード読み取りさせる。
・暗唱番号は自分の生年月日とし、本人照合とする。
 →今でもこのレベルなので、これ以上のセキュリティ云々に言及する論議自体があまり意味がない。
・投票所が必要、というのであれば、投票所も設置する。
・投票のシステムは統一し、紙でなく顔写真と氏名を一覧で画面に表示し、(タッチ)選択する。
 →今でも投票所ではこの程度だが、システム化すれば本人の履歴や所信表明諸々が表示できるので、その場でじっくり考えることも出来る。
・選択誤りを防止したいのであれば、最終的にこれで投票するかどうかの確認画面を表示して、”はい”か”いいえ”を選択可能としておく。
 →これで、記載誤りや読み取り出来ない票が激減するはず。
・最初の投票時には、インフラを初期投資しなければならないと思うかもしれないが、ネットで投票実施できるシステムだけ準備できれば、あとは表示できる端末機器があれば、問題なし。
・コンビニやネット上であれば、端末自体も不要。
 →既存のインフラを流用すればいいだけ。
・どうしても投票所が必要ということであれば、どうせ土日には使用していない役所のノートパソコンを供出するか、iPadを数台準備するぐらいの初期投資を検討頂く。
・投票は、今のように日曜の7:00~20:00までとすれば、集計はシステムで即時可能なため、投票が開始されれば随時状況はモニタできる上に、20:00以降数分で各メディアにも最終結果は配信可能。
といった程度は、それほどの負荷や障害はなく実現出来るはずです。

これによって、現状のような会場設置費用、投票用紙、投票箱、鉛筆等などの必要備品の購入準備、投票ならびに集計に関わる人件費の大幅削減が図れます。
そして、なんといっても若者世代の投票率がグンと上がるという効果が期待できます。
そもそも携帯を肌身離さず握りしめて生活している世代ですので、そこから投票アクセスできるのであれば、何一つ障害はありません。
若者の投票率は、全世代の中で最も高い数値になる可能性すらあります。
逆に、投票する相手がどのような人物・実績があり、投票によってどれだけ自分達の生活に寄与して貰えるのかを調べるきっかけにもなるでしょうし、投票結果がリアルにみえるので興味を持つには十分な要素が備わっているはず。

ま、この程度のことは誰が考えても想定可能な仕組みですので、未だにこうしたことを導入しないのは、既得権益者に有利な高齢者層の投票数だけを出来る限り囲い込んで、自分達に不利になりかねない不満を抱えた若年層を出来る限り投票所から引き離そうとしているとしか思えません。

若者に限らず、習慣化していない人や意識付けが出来ていない人に対して「選挙に行こう!」と喚起しても、そこから投票所まで足を運ばせるのは大変な労力を伴います。
そんなことを呪文のように唱えるのではなく、やり方や構造といったものを、誰しもが興味が持てるか、もしくは労力をかけなくても対処できるような仕組みに変えてしまうことの方が、よほど効果は期待できます。

紋切型のように、いつまで経っても効果のでないことを唱え続けるのではなく、仕組みの見直し自体を図る論議を、是非とも国会などの場で実施してもらいたいものです。