[ 手相 ] (1)その人の考え方や世界観、 知的能力や精神力を知能線でみる。

前回※)、手相には「生命線」「知能線」「感情線」「運命線」の「四大基本線」と呼ばれる線が存在するというお話しをしましたので、今回からはそれらを少しずつまとめていきましょう。
※)”[ 手相 ] (0) 手相はどちらの手でみるの?
まず今回は、『知能線』についてです。

知能線とは、人差し指と親指の付け根の間から、手のひらの中央を横切って伸びる線で、手相の四大基本線・掌線のひとつです。
知能線はその人の考え方や世界観を表現していて、知的能力や精神力を表しており、その人の生き方、人生の見方、集中力の強さや潜在的な想像力、創意、適性や適職を表し、日常的な問題にどのように立ち向かっているか、情報を処理しきれているか、人生への取り組みが、知能線に表れます。
例えば、知能線が上向きに伸びる場合、現実的、論理的な考え方をする人で、事業や商売に向くタイプです。
逆に下向きに伸びる場合、理想や空想的な考え方をする人で、芸術や音楽の分野に向くタイプです。

【知能線の特徴】

知能線は下に向いながら手の平を横切る掌線で、親指側から伸びている線です。
生命線とくっついて始まっているものもあれば、生命線からはっきりと分かれて始まるものもあります。

知能線が鎖状や切れ切れの場合は、気が変わりやすい人です。
集中力がなく注意散漫の人です。仕事上でミスが多かったり、中途半端でやめたりします。長続きしません。
知能線が波状の場合、頭の回転が鈍く、要領の悪いタイプです。

【知能線の太さ】

他の主要線よりも目立っている強い知能線は、精力的に知識を働かせる人の現れです。
線が強くてハッキリしているほど、思考も明晰になります。
理解力が優れていて、長い時間集中することにも長けています。
物事を論理的に解釈することができ、その効果を考慮した理性的な決断のできる人です。

細くて弱い知能線の持ち主は、精神力を維持したり、考えの方向付けをするのが苦手な人で、集中力のなさが表れています。
空想にふけったりする傾向があり、現実逃避した考えを抱きがちです。
良識がない部分もあり、何かを決断する場面でも、気持ちに左右される面があります。

【知能線の長さ】

探究心が強い人は知能線も長くなり、様々な方面に関心を示します。
短い知能線の場合は、長い人よりも実際的な精神を持っています。
短い知能線の持ち主は特定の専門分野によく見られますが、同じ専門分野でも、多様性を求めるのは長い知能線の持ち主に多く見られます。

【知能線の起点】

知能線が生命線と起点を同じにして始まっている場合と、そうでない場合があります。
生命線と離れて始まっている場合や、同じ起点でも、すぐに離れている知能線の場合、性格のバランスが取れている状態です。
生命線と知能線が絡み合ってしばらく一緒になって伸びている場合、生い立ちや家族に影響を受ける、依存的な性質を示しています。
生命線と知能線の幅が広い場合、思い切ったことをする傾向があります。

【様々な知能線】

その人の本質を捉えているのが知能線です。線の深さや長さ、きめの細さなどで基本的な心理傾向が分かります。
知能線が横切るコースからも考え方の方向が読み取れます。
ますかけ線に関しては、別途解説しますが、知能線と感情線が繋がった状態の手相線のことと覚えておいてください。
知能線上や付近に、島や十字、星が現われている場合、脳神経の病気やケガを暗示しています。

【真っ直ぐな知能線】

横に伸びる場合は、現実主義で、事業や商売方面に向いています。
定規で引いたような真っ直ぐな知能線があります。この線を持つ人は、分析が得意で実用主義的な人です。
集中力も強く、目的に焦点を絞って考えることができるので、脱線して考えがまとまらないということがありません。
数学や科学、事業の才能もあります。

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【カーブした知能線】

緩やかなカーブの知能線は、実験的で創造的な仕事に興味を抱く傾向があります。
コミュニケーションの分野で実を結ぶ素質を持ち、多くの人を相手にする仕事や、マスメディアで働いている人に多く見られます。文学や心理学の分野などもこの線と関係します。
また、上向きに伸びると、お金に執着心が強い人です。
下向きに伸びる場合、理想主義で、想像力やアイデアが優れています。デザイナーやミュージシャン、作家、芸術家などに向いてます。

【急なカーブの知能線】

知能線のカーブが急で、月丘のほうにまで伸びている場合、創造的、芸術的な才能があることを表しています。
カーブが急なほど想像力は大きくなります。
成功している作家や画家などに多く見られます。
ただし、月丘に知能線が深く入り込んでいる場合、現実を捉えにくい傾向がありますので、注意が必要です。

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【分岐した知能線】

薬指の下で分岐している知能線は、『作家の分岐』と呼ばれてよく知られています。
創造的才能に優れ、更に線の先端が分かれている場合、商才にも優れているしるしです。

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【シドニー線】

ますかけ線とよく似ている線で、シドニー線を知らない人にとって、この線もますかけ線になってしまうでしょう。
ますかけ線とは知能線と感情線が繋がった状態の手相線のことです。
シドニー線はますかけ線と違い、感情線とは別になって手の平を一直線に横切っている線です。
特徴や気質はますかけ線と変わりませんが、子供の手に見られる場合は多動の傾向があります。

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【知能線の上のしるし】

知能線は心が受けた影響がそのまま反映されます。知能線上にできているしるしを読むことで、過去に起こった出来事や、これからのことを垣間見せてくれる印なのです。

【島紋】

知能線を横切る線は、経済的に困ったり、仕事での問題などの、一時的な障害を意味しています。
悩みが多くなると島紋が現れ、島紋が長いほど乗り越えるまで時間がかかります。

【星紋】

知能線が中断しているばあいは、生き方の大きな変化、頭部のケガなどを表します。
これが星紋になると、身体が実際に受けた衝撃を表していたり、思いもよらなかった素晴らしいことを示していることもあります。

【支線】

知能線からの支線で、下に伸びる線は不調の時期、上に伸びる線は成果が出るあかしになります。
人差し指に伸びる線は社会的や学術的な業績を表し、中指に伸びる線は出世や財産を表します。
薬指は事故実現を表し、小指に伸びる線は経済的に成功を治めるということを表しています。

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