ピーター・リンドバーグという写真家!モード写真界に新風を吹き込む画期的な動きの原動力を見よ!

ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh:本名 Peter Brodbeck)は、ナオミ・キャンベル、リンダ・エヴァンジェリスタ、タチアナ・パティッツなど数多くのトップモデルをはじめ、マドンナ、ミック・ジャガー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モローといった著名人を撮影し、『ヴォーグ』『ハーパース・バザー』などのファッション誌に限らず、多くの雑誌やポスターでその作品が掲載されている、世界を代表するファッションカメラマンです。
テレビCMやミュージック・ビデオの撮影も手がけ、1991年には初の短編映画『Models: The Film』を監督している多才な写真家ですが、あなたも何度かその作品を見かけたことがあるのではないでしょうか。

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最も成功したファッション写真家のひとりともいわれており、1978年に拠点をファッションの中心地パリに移してからは、イタリアン・ヴォーグ誌の仕事と1981年~1982年のコムデ・ギャルソンのファッション・カタログで注目を浴びるようになります。
そのタフで、エモーショナル、挑発なファッション写真は、80年代の自立した女性のイメージにはまり、世界中で高い評価を得ました。

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特徴的なのは、ドラマティクでコントラストの強烈なモノクロ写真です。
ひとつの気に入ったテーマについて時間をかけてイメージを展開させる手法を取り、黒人のモデルを発掘したり、1990年代のスーパーモデル・ブームの火付け役ともなり、結果、ナオミ・キャンベルや リンダ・エバンジェリスタは一躍時の人となりました。

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また大胆なポーズのつけかたにも特徴があります。この点に関して 評論家のマーチン・ハリソン氏は“リンドバークのファッション写真への功績は、彼がモデルのジェスチャーの持つ意味を拡大させたことにある”と指摘しています。

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ピーター・リンドバーグの作品のアイデアは過去の映画の様式がベースになっていることが多く、本人も特に1920年代のドイツ表現主義の映画“メトロポリス”やヴィム・ヴェンダースの “ベルリン・天使の詩”などに影響を受けていると語っているそうです。

広告キャンペーンの仕事ではジョルジオ・アルマーニ、ダナ・キャラン、カルバン・クライン、 ジル・サンダーなどの欧米の一流デザイナーの撮影を行ない、映像の分野でもティナ・タナーのミュージック・ビデオや数多くのテレビ・コマーシャルを監督しています。

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1990年代後半以降は、それまでのストーリー性のある写真を止めて、自然のスナップショット的な写真を好んで撮るようになってきており、ますますその写真の進化は止まりそうにありません。

これからもピーター・リンドバーグの写真は、まだまだ楽しめそうです。

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