今日(7月2日)は七十二候のひとつ、半夏生です。
半夏生は雑節の1つで、かつては夏至から数えて11日目としていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。
この頃に降る雨を「半夏雨」と言い、大雨になることが多く、地域によっては「半夏水」とも言うそうです。
半夏(烏柄杓)というドクダミ科の薬草が生える頃で、多湿で不順な頃とされていることから、農家の人達はこの日までに田植えを済ませ、どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしないという習慣がありました。
地方によっては、ハンゲという妖怪が徘徊するという言い伝えがあり、この時期には農作業をしないようにという戒めになっているようです。
梅雨時期の天候を想定した古人の知恵のひとつでもある訳ですね。
地域によりますが、田に植えた苗が、タコの足のようにしっかりと根付くようにとの願いを込めて、この日にタコを食べる習慣があります。
タコにはタウリンや亜鉛が多く含まれているので、夏バテ予防や疲労回復、高血圧の改善、血液浄化作用、血行促進作用のあることでも知られています。
昔の人々は、こうしたタコの効能を正確に知っていたのかはわかりませんが、田植えで疲れている時期に効果があるということは自然と把握していたのだと思います。
今日はタコ料理で、梅雨時期のダルさ解消と参りましょう。
体調管理には万全を期してくださいね。