侘・寂の心!余計なものを一通り削ぎ落としてみると。

侘・寂(わび・さび)は、質素で静かなものを指す日本の美意識の1つですね。
一般的には、質素、粗末、簡素、寂れるといった意味で表されますが、精神修養という観点では日本人は古来から侘・寂の境地をしっかりと持ち合わせていたはずです。
日本の代表的な文化である茶の湯や俳諧、能楽などの中でその美意識が育てられ、飾らないこと、余計なものを削ぎ落として本来の美を表現すること。
これは大人の文化であり、高い情操に他なりません。
成長すると、苦い食べ物が本来の味として美味しく感じるようになるように、ある一定のレベルを超えたところにある成熟した意識。

余計な情報や物質が氾濫して、その精査・仕分けすらままならないまま、核となる精神修養が未熟になりがちな現代だからこそ、侘・寂に見る美意識に改めて目を向けていきたいものです。

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